アフィリエイト広告におけるワンタグとは?できることや導入費用、メリット・デメリットを解説

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公開日:2023.01.31 / 最終更新日:2024.02.09


複数のアフィリエイトASPを開設してアフィリエイト広告を実施する際には、「ワンタグ」を使用すると非常に便利です。

アフィリエイト広告におけるワンタグとは、複数のアフィリエイトASPのタグを一元管理できるツールのことをいいます。

ワンタグを導入することで、タグの管理が非常に楽になることはもちろん、中には最新のCookie規制(ITP対応)に対応できたり、複数のASPで重複して発生した同一成果を自動で1つの成果に削減できたり、複数のASPのレポートを一元化できたりする機能を備えたワンタグも存在します。

今回は、アフィリエイト広告におけるワンタグで実際にできること、メリット・デメリット、さらには導入費用について説明します。

ワンタグとは?

複数のアフィリエイトASPのタグを一元管理できるツール

ワンタグとは、文字通り「複数のアフィリエイトASPのタグを一元管理できるツール」のことをいいます。

複数のASPを開設してアフィリエイト広告を実施する場合には、ASPそれぞれの成果計測タグをサイト上に設置する必要があります。

多くのASPでは、アフィリエイト広告を実施するにあたって、次の3つの対応が必要となることが多いです。

  • サイト全体に設置する計測タグの設置
  • サンクスページ設置する計測タグの設置
  • DNSレコードの設定

タグの設置作業をASPごとに行うと、上記のタグ設置をASPの数だけ行わなくてはならないために、システム対応に多くの工数がかかります。

ですが、「ワンタグ」を導入してしまえば、複数のASPのシステム導入工数を大幅に下げることが可能となります。

効率的なアフィリエイト運用が実現

ワンタグの中には、成果の重複を自動でカットしたり、複数ASPのレポートを一元化できる機能を備えたものがあります。

こういったアフィリエイトワンタグを導入することで、効率的なアフィリエイト運用を実現することが可能です。

ワンタグのメリット・できること

AUTOMATION

ここからはワンタグのメリットを6つ説明します。

ワンタグを提供している会社は複数あり、各社によって仕様は異なりますので、正確な仕様は各社にお問い合わせください。

タグ設置が1回で済む

ワンタグシステムでの連携。広告主⇆ワンタグ⇆A8.net、VC、afb、etc...

冒頭でも説明した通り、ワンタグを導入することで、タグの設置作業がワンタグの初期設定時の1回で済むようになります。

スムーズにASPの導入が進められるようになるメリットがあります。

ITP対策をアフィリエイトASP毎に実施しなくてもいい

ITPとは、Apple社の提供するiPhoneのSafariブラウザに搭載されているCookie防止機能です。

日本ではiPhoneユーザーが非常に多いため、アフィリエイト広告の成果をきちんと計測するために、各ASPが独自にITP対策を進めています。

ITP対策については、各ASPで対応が異なりますので、本来であれば、導入したASPの数だけ都度ITP対応を行う必要があります。

ですが、ITP対策機能もついたワンタグを導入すれば、そのITP対策すら1回のワンタグの設定だけで完了することが可能となります。

成果の重複が無くなる

ワンタグを導入すると、複数のASPで同じ成果がカウントされた場合に、一番最後に成果の上がったASPの成果のみを計測するようになるため、成果の重複をなくすことができます。(ワンタグによっては、重複カット機能がない場合や一番最後の成果だけが上がる仕様ではない場合があります。)

例えば、A8とVCの2つのASPを開設している広告主の場合に、A8の広告をクリックして、購入や申込に至らずに、次にVCの広告をクリックして購入や申込を行ったとします。その場合、通常であればA8とVCそれぞれで1CVが発生するため、全体で見ると2CVの成果が発生します。

ワンタグを利用せず、ASPのタグを直接複数埋め込んでいる場合 2023年1月10日:A8経由で配信している広告→クッキー付与→広告主サイト→購入せず離脱 2023年1月15日:バリューコマース経由で配信している広告→クッキー付与→広告主サイト→VCの広告をクリックしてから広告主サイトで購入→バリューコマース成果発生、A8成果発生 1月10日のA8の広告をクリックした際のCookieがユーザーのプラウザに残っているため、VCの広告を見て広告主サイトで購入や申し込みをした際に、VCだけでなく、A8からも成果が発生してしまう。

ですが、ワンタグを導入すると、A8の成果は発生しなかったことになり、VCだけで1CV発生するようになります。

ワンタグ利用時 2023年1月10日:A8経由で配信している広告→クッキー付与→広告主サイト→A8の広告をクリックしたが購入に至らず 2023年1月15日:バリューコマース経由で配信している広告→クッキー付与→広告主サイト→VCの広告をクリックしてから広告主サイトで購入→バリューコマース成果発生 1月10日のA8の広告をクリックした際のCookieがユーザーのブラウザに残っていても、VCの方が後のクリックのため、VCしか成果が発生しないように制御されている。

なお、複数のASPで成果を承認すると、1回の購入や申込で、複数回分の成果報酬を支払うことになるため、広告主にとって費用対効果が悪くなります。そのため、通常は、購入や申込から一番近いクリック(ラストクリック)のASPやメディアを承認し、他の成果は拒否をすることが多いです。ワンタグが入っていない場合は、この承認作業を手動で管理して行うことになりますが、ワンタグが入っていれば、自動で重複カットされるため、管理工数が大幅に下がります。

成果の承認率が上がる

ワンタグを導入すると、重複した成果が発生することがありません。

この機能により、「承認率」を上げることができます。

承認率とは、成果の承認件数を発生件数で割ったものです。

承認率 = 承認件数 ÷ 発生件数

メディア側からしますと、アフィリエイト広告経由の収益を最大化するため、発生した成果が承認されるかどうかを非常に重視しています。

メディアにとって承認率はアフィリエイト広告の収益性を図る重要な指標なのです。

承認率が高くなるほどメディアにとって好ましい広告だと判断されるようになりますので、結果的に承認率の悪い競合他社の広告よりも優先して掲載してもらえることになります。

レポートの一元化ができる

ワンタグの中には、複数のASPのクリック数や発生件数等の指標を一元化できる機能を有するものがあります。

この機能を利用することで、複数のASPの管理画面にログインしなければ確認できなかった数値が、ワンタグ上で一元管理できるようになります。

また、ASPによっては、数値の確認がリアルタイムではなく1日程度の時差がある場合がありますが、リアルタイムに数値が確認できるワンタグの場合には、全ASP、全メディアの成果状況をリアルタイムで確認することが可能となります。

ASP機能を有することがある

ワンタグには、A8やVCのような「ASP」としての成果計測機能を有するものが存在します。

つまり、ワンタグを導入することで、実質的に自社専用のクローズドASPを持つことになります。

メディアとワンタグ経由で直接提携することで、ASPを介さずにメディアと直接つながることができるのです。

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ワンタグのデメリット

ここからはワンタグを導入することに伴うデメリットを説明します。

費用がかかる

ワンタグを導入する際には初期費用と月額費用が発生することが一般的です。

料金体系は各社によって異なりますが、初期費用は0〜10万円程度、月額費用は5〜50万円程度とワンタグにより金額に大きな開きがあります。

なお、アフィリエイトに特化した代理店に運用を依頼する際には、運用代行費用の中にワンタグの利用料が含まれており、別途ワンタグ利用料が発生しないことがあります。

計測周りの知識が必要なことも

ワンタグとASPのデータを連携する際には、 一般的にはソケット連携と呼ばれる方法で連携を行います。この連携作業の際、計測周りに関する知識がないと対応に苦慮することが予想されます。

社内に対応できる人がいない場合には、代理店経由などでワンタグを導入し、設定周りを代理店に一任した方が無難かもしれません。

ワンタグの導入費用

初期0〜10万円、月額5〜50万円程度

先ほども説明した通り、ワンタグの初期費用は0〜10万円程度、月額費用は5〜50万円程度を想定しておくといいでしょう。各社によって料金体系は異なりますので、詳しくは各社に問い合わせましょう。

初期費用 0〜10万円程度
月額費用 5〜50万円程度

アフィリエイト専門の代理店経由だと費用が発生しないことがある

アフィリエイト広告の運用代行とセットでワンタグを導入すると、初期費用や月額料金が免除されたりディスカウントされるケースがあります。

運用代行を依頼する商品やサービスの内容、代理店によって判断がわかれますので、詳しくはアフィリエイト専門の代理店に問い合わせてみましょう。

なお、代理店経由でワンタグを導入すると、ASPとの連携作業等の設定作業を委託することができるため、導入にかかる手間を大幅に削減できる可能性があります。

おすすめのワンタグツール

最後に、おすすめのワンタグツールを紹介します。

アフィリエイトアド(AFAD)

アフィリエイトアドは、CATS株式会社が提供するアフィリエイトシステムです。

通常の計測機能に加えてワンタグ機能も備えており、これ一つでアフィリエイトに必要な全ての要素が揃っています。

さらに、クラウドプランを選べば初期費用は不要で月額費用も65,000円と手ごろな価格で提供されています。機能と費用のバランスが優れたシステムと言えます。

 

 

アフィリコード・システム

アフィリコード・システムは、株式会社リーフワークスが提供しています。

ASP機能からワンタグ機能までを備えたアフィリエイトシステムです。

ライトプランを選べば、初期費用はかかりませんし、月額費用も40,000円と手ごろな価格で導入できます。経済的な観点からも優れたシステムといえます。

 

admage

株式会社ディマージシェアが提供するアフィリエイトシステムがadmageです。

通常の計測機能だけでなくワンタグ機能も備えています。

その特徴は大きく2つあります。

最も大きな特徴は、導入企業にあわせて柔軟にカスタマイズできる点です。

レポート画面のUIやDMPなどの外部データ・ツールとの連携など、要望次第でさまざまな対応が可能です。

また、2種類用意しているプランのうち「スタンダードプラン」は基本的にカスタマイズのないプランですが、仮にカスタマイズが必要になった場合、データ移行やリセットの必要なくそのまま「カスタマイズプラン」に移行できます。

開始時にはスタンダードプランを利用し、事業規模の拡大に応じてアップグレードできるため事業の成長を見越したプラン設計となっています。

2つ目の特徴として、専任担当者のサポートが受けられることがあげられます。

Web広告専任のエンジニアが保守を行い、システム上のトラブルに対応しています。

また、専任担当者が画面操作や仕様についてのご質問にお答えするサポート体制を取っています。

スムーズな利用ができるよう、導入時の操作レクチャーも含めたトータルでの支援が行われます。

 

 

MyASP

MyASPは、株式会社ツールラボが提供するシステムで、メルマガスタンド機能が中心となっています。

CRM寄りの機能としてメール配信やLINE配信などを備えつつ、ASP機能も備えています。ただし、ワンタグ機能は含まれていません。

小規模なアフィリエイトシステムを構築したい場合にはおすすめのツールです。

スタンダードプランは初期費用が0円で月額費用も11,000円と今回ご紹介するツールの中で最も手頃な価格設定となっています。

AdCent

 

AdCentは、a-works株式会社が提供するアフィリエイトシステムです。

ワンタグと複数ASP間でのデータ分析に特化しており、複数のASPで広告展開をしている広告主にとって有益なツールといえます。

また、ASP機能も備えていますが、広告素材の登録機能などがなく、一部機能が制限されています。

ADXIA(アドシア)

ADXIAは、今回紹介したワンタグ機能を備えていませんが、アフィリエイト広告の運用効率向上が可能なSaaS型マーケティング支援ツールです。

アフィリエイトサイトのリストアップと管理を行う「メディアリクルーティング機能」と、リスティング広告の不正出稿を監視・検知する「リスティング違反チェック機能」を備えています。

メディアリクルーティング機能は、キーワードごとにSEO上位ページやリスティング広告出稿ページをリストアップし、そのWebページ内のアフィリエイトリンクの有無や、アフィリエイトリンクがあれば、どのアフィリエイトASPの計測リンクで掲載されているかを自動的に分析します。

リスティング違反チェック機能は、任意に指定したキーワードにおけるリスティング広告の出稿を監視します。

多くのアフィリエイトツールがリスティング違反チェック機能を持っていますが、メディアリクルーティング機能を備えたツールはほとんどありません。アフィリエイト運用で課題を抱えている場合には、ADXIAの導入を検討してみるといいでしょう。

 

まとめ

今回はアフィリエイト広告におけるワンタグについて説明してきました。

アフィリエイト広告の運用をするなら、ワンタグは不可欠なものであることがお分かりいただけたと思います。

ワンタグツールはたしかに使いやすいインターフェースになっていますが、タグや計測周りに関する知識があった方がスムーズに導入を進められることは間違いありません。

自社に知見がない場合には、思い切って代理店に声がけをしてみてもいいかもしれませんね。

弊社はアフィリエイト広告特化の代理店で、今回紹介した全ての機能を有するワンタグツールを提供しています。

興味ある方はお気軽にお問い合わせください。

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