Amazon広告の費用相場と始め方|4種類の違いと失敗しない運用のコツ

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公開日:2026.10.16 / 最終更新日:2026.10.24


「Amazonに出品したのに、商品が検索結果に埋もれてなかなか売れない」「Amazon広告を始めたいが、種類や費用、出し方がよくわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

Amazonでは同じカテゴリに多数の出品者が並ぶため、新商品やレビューの少ない商品は自然検索だけで見つけてもらうのが難しい構造です。さらにAmazon広告は、スポンサーディスプレイ広告の名称変更など仕組みの変更も続いており、古い情報のまま判断すると予算を無駄にしかねません。

この記事では、Amazon広告の種類・費用・始め方から、損益分岐ACOSを使った予算の決め方、よくある失敗と対策まで、2026年10月時点の公式情報をもとに解説します。

自社商品に合う広告の種類と広告費の上限を判断し、最初のキャンペーンを迷わず設定できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

本記事のまとめ:Amazon広告

Amazon広告とは?仕組みとGoogle広告との違い Amazon広告の定義と仕組み
Google広告(リスティング広告)との違い
Amazon広告が注目される背景
Amazon広告の種類【2026年最新の比較表】 スポンサープロダクト広告
スポンサーブランド広告
ディスプレイ広告(旧スポンサーディスプレイ広告)
Amazon DSP・動画広告などその他の広告
Amazon広告のメリット・デメリット Amazon広告のメリット
Amazon広告のデメリット・注意点
Amazon広告の費用相場と課金方式 課金方式(CPC・vCPM)の違い
月額予算の目安と出品にかかる費用
損益分岐ACOSから広告費の上限を決める方法
Amazon広告の始め方・出し方【6ステップ】 配信前に準備すること
スポンサープロダクト広告の設定手順
配信開始後2週間でやること
Amazon広告で成果を出す運用のコツ オートとマニュアルの二段構えで運用する
除外キーワードと入札調整で無駄を削る
ACOSだけでなくROAS・TACOSで判断する
商品ページを整えて広告の受け皿をつくる
Amazon広告でよくある失敗と対策 失敗例1:開始直後のACOSだけを見て広告を止める
失敗例2:ビッグキーワードに予算を集中させる
失敗例3:レビュー集めを焦って規約違反をする
Amazon広告は自社運用か運用代行か 自社運用が向いているケース
運用代行を検討すべきケースと選び方

 

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Amazon広告とは?仕組みとGoogle広告との違い

Amazon広告は、Amazonの検索結果や商品ページなどに自社商品を優先的に表示できる広告サービスの総称です。購入目的でAmazonを訪れた買い物客に、購入直前のタイミングで直接アプローチできる点が最大の特徴です。

Amazon広告の定義と仕組み

Amazon広告(Amazon Ads)とは、Amazonが提供する広告サービスの総称で、Amazon内外に自社の商品やブランドを表示できる仕組みです。

中心となるスポンサー広告は、広告主が設定した入札額とキーワードの関連性などをもとに、表示の可否や掲載位置が決まります。表示までの流れは次のとおりです。

  1. ユーザーがAmazonで「ワイヤレスイヤホン 防水」などと検索する
  2. 検索語句に関連する広告のうち、入札額や関連性の高いものが検索結果に表示される
  3. ユーザーが広告をクリックすると、その商品の詳細ページに移動する
  4. クリック課金制の広告では、クリックされた分だけ費用が発生する

なお、スポンサープロダクト広告は広告対象の商品に在庫がある場合にのみ表示されます(※4)。在庫切れの期間は広告費がかからない代わりに、販売機会もゼロになる点を押さえておきましょう。

Google広告(リスティング広告)との違い

Google広告との最大の違いは、広告をクリックした先が自社サイトではなく、Amazonの商品詳細ページになる点です。

そのため、Amazon広告の成果は広告文の出来よりも、商品ページの画像・価格・レビューに強く左右されます。主な違いを表にまとめました。

比較項目 Amazon広告(スポンサー広告) Google広告(リスティング広告)
主な配信面 Amazonの検索結果・商品詳細ページなど Googleの検索結果・提携サイトなど
クリック後の遷移先 Amazonの商品詳細ページ・ブランドストア 自社サイト・LP
ユーザーの状態 買い物目的で比較・購入の直前 情報収集から購入まで幅広い
必要な素材 商品ページ(スポンサープロダクト広告は追加素材不要) 広告文・LP
主に見る指標 ACOS・ROAS CPA・ROAS

 

自社ECサイトへ集客したい場合はGoogle広告、Amazonでの販売を伸ばしたい場合はAmazon広告、と役割を分けて考えると判断しやすくなります。

検索連動型広告の基本的な運用手順については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:リスティング広告の運用方法|成果を出す8ステップと改善の進め方

Amazon広告が注目される背景

Amazon広告が注目される背景には、消費者が商品を探し、買う場所としてECモールの存在感が高まっていることがあります。

経済産業省の調査によると、2024年の国内BtoC-EC市場規模は26.1兆円で、前年比5.1%増と拡大が続いています(※1)。

デジマ部が1,022人を対象に実施した購買行動調査では、オンラインで最もよく利用する購入チャネルに「ECモール」を選んだ人が63.8%でした。商品購入前に最初に使う情報収集手段でも、ECモールは23.9%で検索エンジンに次ぐ2位です(※2)。

Amazonも、自社のお客様の75%がAmazon内の検索ボックスから商品探しを始めると公表しています(※3)。モール内の検索結果で上位に表示されること自体が、売上に直結する集客施策だといえます。

ECモールを中心とした最新の購買行動については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:購買行動2026調査|1,022人のデータで読む消費者インサイトとマーケティング戦略

Amazon広告の種類【2026年最新の比較表】

2026年10月時点で、出品者が中心に使うのは「スポンサープロダクト広告」「スポンサーブランド広告」「ディスプレイ広告」の3種類です。より大規模な認知施策には、Amazon DSPや動画広告を組み合わせます。

広告の種類 主な掲載場所 課金方式 主な利用条件 向いている目的
スポンサープロダクト広告 検索結果・商品詳細ページ(一部のAmazon外サイト・アプリ) クリック課金(CPC) 大口出品者など。おすすめ出品の要件を満たす商品 個別商品の売上拡大
スポンサーブランド広告 検索結果の上部・横・結果内、トップページなど CPC/vCPM/固定価格(シェア・オブ・ボイス予約) Amazonブランド登録が必要 ブランド認知・複数商品の訴求
ディスプレイ広告(旧スポンサーディスプレイ広告) Amazon内の商品関連ページ、Fire TVなどのAmazonプロパティ、外部サイト フォーマット・掲載枠により異なる 公式ページで最新条件を確認 閲覧者への再訴求・競合商品閲覧者への訴求
Amazon DSP・動画広告など Amazon内外のサイト・アプリ・動画配信サービスなど フォーマット・掲載枠により異なる Amazon管理型サービスは最低予算あり 大規模な認知拡大

 

※2026年10月時点の公式情報(※4〜※8)をもとに作成。利用条件や課金方式は変更される場合があるため、出稿前に公式サイトで確認してください。

スポンサープロダクト広告

スポンサープロダクト広告とは、個々の商品を検索結果や商品詳細ページに表示するクリック課金制の広告で、Amazon広告の中で最も始めやすい種類です。

月額料金や前払い料金はなく、利用できるのは大口出品者、お取引企業(ベンダー)、KDPの著者、代理店などです(※4)。商品ページがそのまま広告になるため、バナーなどの制作物を用意する必要がありません。

ターゲティングは、Amazonが関連キーワードや商品を自動で選ぶ「オートターゲティング」と、広告主が自分で指定する「マニュアルターゲティング(キーワード・商品)」の2つから選べます。

近年は動画を使ったスポンサープロダクト広告も提供されており、Amazonの米国データでは、動画を使ったキャンペーンはクリック率が67%、コンバージョン率が9%高かったと報告されています(※4)。

初めてのAmazon広告は、スポンサープロダクト広告のオートターゲティングから始めるのが基本です。

オートで2〜4週間配信すると、実際に購入につながった検索語句のデータが貯まります。そのデータをもとにマニュアルターゲティングへ広げる流れは「成果を出す運用のコツ」で解説します。

スポンサーブランド広告

スポンサーブランド広告とは、ブランドロゴ・見出し・複数商品や動画を組み合わせ、検索結果の上部など目立つ枠に表示する広告です。

利用するにはAmazonブランド登録が必要です。課金方式はCPCに加え、視認可能な表示1,000回ごとに課金するvCPMや、ブランド関連キーワードで検索結果上部の枠を固定価格で予約する方式も選べます(※5)。

CPCとvCPMのキャンペーンには最低出稿額がなく、広告は審査に送信してから72時間以内に審査が完了します(※5)。クリック先はブランドストアか商品詳細ページを選べます。

特に効果的なのが、自社ブランド名で検索したユーザーに競合の広告を見せないための「指名検索の防衛」です。ブランド名+カテゴリ名(例:「ブランド名 シャンプー」)を最初のキーワードに設定すると、成果を確認しやすくなります。

ディスプレイ広告(旧スポンサーディスプレイ広告)

ディスプレイ広告とは、商品を閲覧・検討したユーザーなど関連性の高いオーディエンスに、Amazon内外で画像や動画を表示する広告です。

「スポンサーディスプレイ広告」は「ディスプレイ広告」に名称が変更され、Amazon DSPと同じ作業環境に統合されています(※6)。古い解説記事の手順どおりに管理画面を探しても、項目が見つからない場合があります。

既存のスポンサーディスプレイ広告キャンペーンは中断されずに配信が続き、新規作成時は「キャンペーンを作成」から「ディスプレイ広告」を選ぶ流れになっています(※6)。配信先は、Amazonストアに加えてTwitch、Fire TV、Echo ShowなどのAmazonの各種プロパティや、外部の広告枠にも広がっています。

主な使い道は、①自社商品ページを見たが購入しなかったユーザーへの再訴求、②競合商品の詳細ページへの自社商品の表示、の2つです。スポンサープロダクト広告で検索面を押さえた後、2段階目として追加するのが一般的な順序です。

ディスプレイ広告と検索連動型広告の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:リスティング広告とディスプレイ広告の違いは?特徴・表示位置等を徹底比較!

Amazon DSP・動画広告などその他の広告

Amazon DSPとは、Amazonが持つ購買データを活用し、Amazon外のサイト・アプリ・動画配信サービスにも広告を配信できるプラットフォームです。

セルフサービスで運用するほか、運用経験が少ない場合はAmazon Adsが管理するサービスを依頼できますが、その場合は最低予算が適用されます(※8)。動画広告や音声広告の料金は、フォーマットや掲載枠によって異なります(※3)。

また、ブランドの商品を一覧で見せる「ブランドストア」は、デジタル広告を始めたばかりの場合は無料で作成できます(※7)。スポンサーブランド広告のクリック先として使えるため、ブランド登録をしたら最初に作っておくと便利です。

Amazon DSPは、スポンサー広告で検索面の成果が安定し、テレビCMやSNS広告に近い「認知の拡大」を狙う段階で検討するのが現実的です。

Amazon広告とほかの広告媒体の違いを比較したい方は、無料資料『各広告媒体の特徴とメリット・デメリット』もご活用ください。

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Amazon広告のメリット・デメリット

Amazon広告は、購入意欲の高いユーザーに少額から広告を届けられる一方、成果が商品ページや在庫状況に左右されやすい広告です。始める前に両面を把握しておきましょう。

Amazon広告のメリット

Amazon広告の最大のメリットは、購入目的でAmazonを訪れたユーザーに、購入直前のタイミングで商品を見せられることです。

  1. 購入意欲の高い層に届く:「商品名+用途」で検索する、比較・購入段階のユーザーが中心
  2. 制作物が少なくて済む:スポンサープロダクト広告は商品ページがそのまま広告になる
  3. 予算を日単位で管理できる:1日の予算を設定し、合計の広告費が設定額を超えない仕組み(※4)
  4. データが豊富:検索語句レポートやブランド新規顧客の指標で、どの語句で売れたかを確認できる(※5)

さらに、広告経由で販売実績やレビューが積み上がると、自然検索での露出にも良い影響が期待できるとされています。広告を「売上の上乗せ」だけでなく、「新商品の立ち上げを早める手段」として使えるのが特徴です。

Amazon広告のデメリット・注意点

Amazon広告のデメリットは、成果が商品ページの質や価格・在庫・レビューに大きく左右され、広告設定だけでは改善しきれない点です。

  • 競合の多いカテゴリでは入札が集中し、クリック単価が上がりやすい
  • 購入者のメールアドレスなど、顧客データを自社で直接取得しにくい
  • 広告を出すには月額4,900円(税別)の大口出品プランが必要(※9)
  • 販売手数料が別途かかるため、広告費を含めた利益計算が必須

スポンサープロダクト広告は在庫がある商品にしか表示されません(※4)。セール期間中に在庫が切れると、広告が止まるうえ、それまでに得た販売の勢いも失われます。

セールや繁忙期の前は、過去の販売ペースから必要在庫を逆算し、少なくとも2〜4週間分の余裕を持たせておくと安心です(一般的な目安)。また、顧客データを蓄積したい場合は、自社ECサイトやLINEなどの集客と組み合わせる設計が有効です。

自社ECサイトの集客方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:ECサイトの集客方法15選|無料・有料施策から目標設定まで解説

Amazon広告の費用相場と課金方式

Amazon広告のスポンサー広告には月額料金や初期費用がなく、クリックされた分だけ費用が発生するため、1日数千円の少額から始められます。ただし、適正な広告費は商品の利益率から逆算して決める必要があります。

課金方式(CPC・vCPM)の違い

CPC(クリック単価)は広告がクリックされたときだけ費用が発生する方式、vCPMは視認可能な広告表示1,000回ごとに費用が発生する方式です。

課金方式 費用が発生するタイミング 主な対象
CPC(クリック課金) 広告がクリックされたとき スポンサープロダクト広告、スポンサーブランド広告
vCPM(視認可能インプレッション課金) 視認可能な表示1,000回ごと スポンサーブランド広告(選択制)など
固定価格(予約型) 掲載枠の予約時(前払い) スポンサーブランド広告のシェア・オブ・ボイス予約

 

CPCで設定する入札額は「1クリックに支払ってもよい上限額」です(※4)。入札額が高いほど広告が表示されやすくなりますが、上げすぎるとACOSが悪化するため、次に紹介する損益分岐ACOSを基準に上限を決めます。

月額予算の目安と出品にかかる費用

初めてのAmazon広告は、1日1,000〜3,000円(月3万〜9万円程度)でテスト配信を始めるのが一般的な目安です。

1日の予算は、暦月を通して1日あたりに使う金額として扱われます。たとえば1日100ドルに設定すると、31日の月は最大3,100ドル分のクリックが発生する可能性があります(※4)。広告費以外の費用も含めた目安は次のとおりです。

費用項目 金額の目安 備考
大口出品の月額登録料 4,900円/月(税別) 広告出稿に必要(※9)
広告費(テスト期間) 月3万〜9万円程度 1日1,000〜3,000円で2〜4週間
広告費(本格運用) 月10万〜50万円程度 商品数・カテゴリの競合度で変動
クリック単価 数十円〜百数十円程度 カテゴリやキーワードで大きく変動
運用代行手数料 広告費の20%前後、または月額固定 外注する場合のみ
販売手数料 カテゴリ別の料率 広告費とは別に販売ごとに発生(※9)

 

※大口出品の月額登録料・販売手数料以外の金額は、業界で一般的に使われている目安です。

テスト期間の予算は、「判断に必要なクリック数を2週間で集められるか」で決めます。キーワードごとに最低でも10〜20クリックを集められる予算を確保すると、売れる語句と売れない語句を見分けやすくなります(一般的な目安)。

損益分岐ACOSから広告費の上限を決める方法

ACOS(広告費売上高比率)とは、広告費を広告経由の売上で割った割合で、低いほど効率よく売上を得ていることを示す指標です。

計算式は「ACOS=広告費÷広告経由の売上×100」です。たとえば広告費5,000円で広告経由の売上が20,000円なら、ACOSは25%になります(※8)。

Amazonは、利益を維持するにはACOSを利益率より低く保つ必要があるとしており、この境目を「損益分岐ACOS」と呼んでいます(※8)。次の3ステップで自社の基準を決めましょう。

  1. 広告前の利益を出す:販売価格から原価・販売手数料・配送費などを差し引く(例:販売価格3,000円−経費2,100円=900円)
  2. 損益分岐ACOSを出す:広告前の利益÷販売価格(例:900円÷3,000円=30%)
  3. 目標ACOSを決める:損益分岐ACOSから、残したい利益分を差し引く(例:30%−10%=20%)
目標ACOSは「損益分岐ACOS−利益として残したい割合」で決め、これを超えるキーワードから入札を下げていきます。

例の商品なら、ACOSが30%を超えると1件売れるごとに赤字、20%以下なら目標どおりの利益が残ると判断できます。新商品の立ち上げ期だけは、販売実績を作るために一時的に損益分岐付近まで許容する、という使い分けも可能です。

検索広告の費用相場やクリック単価の考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:リスティング広告の費用相場|業種別CPC・CPAと運用代行費【2026年版】

Amazon広告の始め方・出し方【6ステップ】

Amazon広告の設定自体は数分で完了しますが(※7)、成果を左右するのは配信前の準備と、開始後2週間の調整です。ここではスポンサープロダクト広告を例に解説します。

配信前に準備すること

配信前に最低限そろえるべきなのは、大口出品アカウント、広告対象商品の在庫、購入判断に足る商品ページの3つです。

スポンサープロダクト広告を出すには、商品が対象カテゴリーに属し、おすすめ出品の要件を満たしている必要があります(※4)。成人向け商品・中古品・再生品などは広告の対象外です。次のチェックリストで確認しましょう。

  • 大口出品プランに登録している(※9)
  • 広告対象の商品に十分な在庫がある
  • 商品タイトルに、主要なキーワードと用途が入っている
  • メイン画像に加え、使用シーンやサイズ感がわかる画像がある
  • スポンサーブランド広告も使う場合は、Amazonブランド登録を済ませている(※5)

商品ページが整っていない状態で広告を出すと、クリック費用だけがかさみ、ACOSが悪化します。レビューが0件の商品は、まず少額で配信して販売実績とレビューを作ることを優先しましょう。

スポンサープロダクト広告の設定手順

スポンサープロダクト広告は、Amazon Adsが公式に案内している6つの手順で設定できます(※4)。

  1. スポンサー広告に登録する(出品者は出品アカウントから広告の管理画面に進む)
  2. 「キャンペーンを作成」から「スポンサープロダクト広告」を選ぶ
  3. 広告を掲載する商品を追加する
  4. ターゲティング、キーワード、入札戦略を設定する
  5. キャンペーン名、開始日・終了日、1日の予算を入力する
  6. キャンペーンを開始する

初回は、手順4で「オートターゲティング」を選び、入札額は管理画面の推奨値を参考にするのが無難です。手順5のキャンペーン名は、後から分析しやすいよう次のように命名ルールを決めておくと便利です。

命名例:「SP_商品名_オート_2026-10」「SP_商品名_完全一致_2026-10」(広告種類_商品_ターゲティング_開始月)

キャンペーンが増えても、名前だけで「どの広告の、どの設定か」がわかるため、レポートの集計ミスを防げます。

配信開始後2週間でやること

配信開始から2週間は、入札額を頻繁に変えず、検索語句レポートでデータを貯めることを優先します。

  • 3日目:表示回数を確認する。ほぼ表示されていなければ、入札額を1〜2割引き上げる
  • 7日目:検索語句レポートを開き、商品と無関係な語句を除外キーワードに登録する
  • 14日目:購入が発生した語句をマニュアルターゲティングに追加し、目標ACOSを超える語句の入札を下げる

上記の日数や割合は一般的な目安です。判断は「日数」ではなく「クリック数」で行い、クリック10回以上で購入ゼロの語句から見直すと、データ不足による誤判断を防げます。

Amazon広告で成果を出す運用のコツ

Amazon広告で成果を出すコツは、自動配信で売れる語句を見つけ、手動配信で強化し、無駄なクリックを削るサイクルを回すことです。あわせて、広告の受け皿である商品ページの改善も欠かせません。

オートとマニュアルの二段構えで運用する

成果を出しやすい基本形は、オートターゲティングで売れる語句を発見し、成果の出た語句をマニュアルターゲティングで強化する二段構えです。

  1. オートキャンペーンを2〜4週間配信し、検索語句レポートを取得する
  2. 購入が発生した語句を、マニュアルキャンペーンに「完全一致」で登録する
  3. 同じ語句をオートキャンペーン側では除外し、広告同士の競合を防ぐ
  4. マニュアル側で入札を調整し、オート側は新しい語句の発見用として低めの入札で続ける

この形にすると、売れる語句には予算を集中させつつ、新しい語句の発見も止めずに済みます。マッチタイプは、完全一致で成果を固め、フレーズ一致・部分一致で関連語を探る使い分けが基本です。

除外キーワードと入札調整で無駄を削る

除外キーワードとは、広告を表示させたくない検索語句を登録し、購入につながらないクリックを防ぐ設定です。

除外の候補になるのは、次のような語句です。

  • 商品と関係のない語句(例:ケースを売っているのに「本体」だけを探す語句)
  • 自社で扱っていないサイズ・色・型番を含む語句
  • クリックは多いが、購入につながらない一般的すぎる語句

入札は、目標ACOSを基準に週1回を目安に見直します。ACOSが目標を大きく下回り、表示回数が少ない語句は入札を上げ、目標を超える語句は1〜2割ずつ下げるのが一般的な調整幅です。一度に大きく動かすと、成果が変わった原因を特定できなくなります。

競合ブランド名をキーワードに設定する場合は、クリックされても購入されにくいケースがあります。少額で試し、ACOSが目標を超えたら早めに除外しましょう。

競合ブランド名の検索は「そのブランドを買う」意思が固まっていることが多いため、価格やレビュー数で明確に優位な商品でなければ成果につながりにくい傾向があります。

ACOSだけでなくROAS・TACOSで判断する

TACOSとは、広告費を広告経由の売上だけでなく自然検索を含む総売上で割った指標で、広告が売上全体の底上げにつながっているかを確認できます。

Amazon自身も、ACOSだけをキャンペーン指標として重視しないよう呼びかけており、新規キャンペーンは新しさゆえにACOSが高くなりやすいと説明しています(※8)。主な指標の使い分けは次のとおりです。

指標 計算式 見るポイント
ACOS 広告費÷広告経由の売上×100 キーワード・キャンペーン単位の採算
ROAS 広告経由の売上÷広告費(ACOSの逆数) 広告費1円あたりの売上(※8)
TACOS 広告費÷総売上(広告経由+自然検索)×100 広告が全体の売上を押し上げているか
ブランド新規顧客の割合 管理画面で確認 過去12か月に購入のない新規顧客の獲得状況(※5)

 

ACOSが横ばいでもTACOSが下がっていれば、広告をきっかけに自然検索の売上が伸びていると判断できます。月1回はTACOSの推移を確認し、広告を止める判断の材料にしましょう。

商品ページを整えて広告の受け皿をつくる

商品ページの整備とは、広告で集めたユーザーが購入を決められるよう、画像・タイトル・説明・レビューを整えることです。

デジマ部の購買行動調査では、最も信頼する情報源の1位が「ECモールのカスタマーレビュー」(17.3%)でした。レビューを「高評価・低評価の両方をバランスよく読む」人も47.1%にのぼります(※2)。広告でクリックを集めても、ページで不安が残れば購入されません。

  • タイトル:ブランド名+商品名+主要な特徴(容量・サイズ・用途)を入れる
  • 画像:メイン画像に加え、使用シーン・サイズ比較・特徴の図解など7枚前後をそろえる(一般的な目安)
  • 箇条書き:「誰の、どんな悩みを解決するか」から書き、スペックは後半にまとめる
  • 低評価への対応:低評価で多い指摘を、説明文やQ&Aで先回りして解消する

広告の改善が頭打ちになったら、入札ではなく商品ページのコンバージョン率を疑うのが近道です。商品ページなど広告の受け皿の改善について詳しく知りたい方は、無料資料『LPOノウハウ』もご活用ください。

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ページ改善の考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:LPOとは?CVRを改善する具体的な手順と方法をわかりやすく解説

Amazon広告でよくある失敗と対策

Amazon広告の失敗の多くは、広告の設定そのものより、「判断の基準」と「受け皿」の不備から起きます。代表的な3つの失敗と回避策を紹介します。

失敗例1:開始直後のACOSだけを見て広告を止める

配信開始直後はデータが少ないため、ACOSが高く出やすいのは珍しいことではありません(※8)。

よくあるのが、開始3〜4日でACOSが50%を超え、「Amazon広告は合わない」と停止してしまうケースです。この段階では、売れる語句と売れない語句の区別がついておらず、改善の余地を残したまま撤退することになります。

対策は、事前に「判断の時期と基準」を決めておくことです。たとえば「配信から4週間、またはキャンペーン全体で200クリックに達した時点で、目標ACOSと比べて継続を判断する」と決めておけば、感覚で止める失敗を防げます(数値は一般的な目安)。

失敗例2:ビッグキーワードに予算を集中させる

「イヤホン」「サプリ」のような検索数の多い一般語は、クリック単価が高く購入意図もばらつくため、少額予算では成果が出にくい傾向があります。

1日の予算が少ないうちにビッグキーワードへ高く入札すると、午前中で予算を使い切り、成果の出る語句に広告が表示されなくなります。少額の予算は数分で使い切る可能性もあると、Amazonも注意を促しています(※4)。

まずは「イヤホン 防水 ランニング」のような2〜3語の組み合わせ(ロングテールキーワード)と、自社ブランド名から始めましょう。成果が出て予算に余裕ができてから、ビッグキーワードを少額で試す順番が安全です。

失敗例3:レビュー集めを焦って規約違反をする

レビュー獲得のために対価を渡したり、高評価を条件にした依頼をしたりする行為は、Amazonのルールで禁止されています。

広告の効果を高めようとレビュー数を急いだ結果、レビューの削除や出品停止につながると、それまでの広告投資が無駄になります。広告であることを隠して第三者に高評価を投稿させる行為は、景品表示法のステルスマーケティング規制に抵触するおそれもあります。

レビューは、Amazonが用意している公式のレビュー依頼機能を使い、商品到着後に購入者へ依頼するのが安全です。購入者の不満につながりやすい点を商品ページで正直に書いておくと、低評価の予防にもなります。

ステルスマーケティング規制の基本については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:【広告主向け】ステマ規制とは?アフィリエイトへの影響とPR表記方法の正誤をわかりやすく解説

Amazon広告は自社運用か運用代行か

広告対象の商品が少なく、週に数時間を運用に充てられるうちは自社運用、商品数や予算が増えて週次の調整が回らなくなったら運用代行を検討する、というのが判断の目安です。

自社運用が向いているケース

自社運用が向いているのは、広告対象の商品が数点程度で、担当者が週に2〜3時間を運用に充てられるケースです(一般的な目安)。

自社で運用すると手数料がかからず、検索語句のデータから「顧客がどんな言葉で商品を探しているか」を直接学べます。このデータは、商品ページの改善や新商品の企画にも活かせます。

運用の負担を抑えるため、作業は次のように曜日を決めてルーティン化すると続けやすくなります。

  • 月曜:先週の検索語句レポートを確認し、除外キーワードを登録する
  • 水曜:目標ACOSを基準に入札額を調整する
  • 月初:TACOSと在庫を確認し、翌月の予算を決める

運用代行を検討すべきケースと選び方

運用代行を検討すべきなのは、商品数が増えてキャンペーン管理が煩雑になった場合や、Amazon以外の広告も含めて予算配分を最適化したい場合です。

運用代行の手数料は、広告費の20%前後や月額固定とする会社が多く見られます(一般的な目安)。依頼先を選ぶ際は、次の5点を確認しましょう。

  1. Amazon広告の運用実績があり、自社と近いカテゴリの経験があるか
  2. レポートの頻度と、ACOS・TACOSなど報告する指標が明確か
  3. 手数料の体系と最低契約期間がわかりやすいか
  4. 商品ページの改善まで提案範囲に含まれるか
  5. Google広告やSNS広告など、Amazon外の集客もまとめて相談できるか

広告の設定だけを代行する会社より、商品ページや他チャネルとの予算配分まで見てくれる会社のほうが、売上全体は伸ばしやすくなります。なお、Amazon Adsの公式サイトでは、広告運用を支援するパートナー企業を検索できるディレクトリも提供されています(※5)。

広告代理店の選び方や比較ポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:リスティング広告代理店おすすめ17選を比較|費用相場・実績・失敗しない選び方まで

Amazon広告に関するよくある質問

Q.Amazon広告は小口出品でも出稿できますか?

出品者がAmazon広告を出すには、月額4,900円(税別)の大口出品プランへの登録が必要です。

Amazonの出品サービスの案内では、小口出品は1商品の販売ごとに100円がかかる代わりに月額費用がなく、広告やプロモーション機能は利用できないとされています(※9)。

月に49点以上販売する見込みがある場合や、広告で販売を伸ばしたい場合は、大口出品を選ぶのが一般的です。

Q.Amazon広告は月いくらから始められますか?

スポンサー広告には月額料金や最低出稿額がないため、1日数百円からでも始められます。

スポンサープロダクト広告に月額料や前払い料金はなく、スポンサーブランド広告のCPC・vCPMキャンペーンにも最低出稿額はありません(※4・※5)。

ただし、少なすぎる予算では判断に必要なデータが集まりません。テスト期間は1日1,000〜3,000円(月3万〜9万円程度)が一般的な目安です。

Q.Amazon広告の効果はどれくらいで判断できますか?

効果の判断は、配信開始から2〜4週間、またはキーワードごとに10〜20クリック以上のデータが貯まってから行うのが目安です。

開始直後はデータが少なく、ACOSが高く出やすいためです(※8)。数日で判断すると、本来は成果の出る語句まで止めてしまうおそれがあります。

判断の時期と基準(目標ACOS・クリック数)を配信前に決めておくと、感覚的な判断を避けられます。

Q.ACOSは何%を目標にすればよいですか?

全商品に共通する正解の数値はなく、自社商品の利益率から求めた損益分岐ACOSを基準に決めます。

Amazonも、良いACOSに決定的な数字はなく、業界や会社の規模などによって異なるとしています(※8)。利益率30%の商品なら、ACOSが30%を超えると赤字です。

損益分岐ACOSから残したい利益分を差し引いた値を目標ACOSとし、新商品の立ち上げ期だけ一時的に許容範囲を広げる運用が現実的です。

Q.Amazon広告について無料相談すると何がわかりますか?

デジマ部の無料相談では、現在の広告運用や集客の状況をもとに、改善の優先順位と次にやるべき施策を整理できます。

「ACOSが高止まりしている」「Amazon広告とGoogle広告・SNS広告の予算配分に迷っている」「自社運用を続けるか外注すべきか判断したい」といった段階でのご相談に向いています。

相談時に、直近1〜3か月の広告費・広告経由の売上・総売上をご用意いただくと、より具体的な改善ポイントをご案内できます。

まとめ|Amazon広告は損益分岐ACOSを決めてからスポンサープロダクト広告で始める

Amazon広告は、購入目的でAmazonを訪れたユーザーに、購入直前のタイミングで商品を見せられる広告です。ECモールが主要な購買の場となるなか、モール内の検索結果で上位に表示されることは売上に直結します。

種類は、最も始めやすいスポンサープロダクト広告、ブランド登録が必要なスポンサーブランド広告、名称が変わったディスプレイ広告、大規模な認知施策向けのAmazon DSPが中心です。まずはスポンサープロダクト広告のオートターゲティングから始めるのが基本です。

費用は月額料金がなく少額から始められますが、広告費の上限は商品の利益率から求める損益分岐ACOSで決めます。成果の判断は数日ではなく、2〜4週間分のデータで行いましょう。

実行順序は、①損益分岐ACOSの算出 →②商品ページの整備 →③スポンサープロダクト広告(オート)でテスト →④売れた語句をマニュアルで強化 →⑤ブランド広告・ディスプレイ広告への拡大、です。

この記事で紹介した方法を参考に、できることから実践してみてください。

Amazon広告の運用にお悩みなら『デジマ部』の無料相談をご活用ください

「Amazon広告を始めたものの、ACOSが下がらない」「広告費を増やすべきか判断できない」「Amazon以外の広告とどう予算を分ければよいかわからない」と悩む担当者の方は少なくありません。

デジマ部を運営する株式会社シードでは、運用型広告の運用代行をはじめ、アフィリエイト広告、SNS広告、AIO・SEO対策、LP制作・LPO、ECサイト構築まで幅広く支援しています。無料相談では、現在の運用データをもとに、広告の設定・予算配分・受け皿となるページのどこに課題があるかを整理します。

相談後は、優先して取り組むべき施策と、自社運用を続けるか外注するかの判断材料が明確になります。運用型広告の支援内容は「運用型広告(リスティング広告運用代行)」でもご確認いただけます。

『デジマ部』が選ばれる理由

運用型広告とECの集客を横断できる専門性

株式会社シードは、Google認定パートナーとYahoo!広告の正規代理店の認定を受けた、運用型広告の専門性を持つ広告代理店です。

運用型広告に加え、アフィリエイト広告・SNS広告・純広告・AIO・SEO対策まで扱っているため、Amazon広告を単独で考えるのではなく、検索・SNS・自社ECを含めた集客全体の中で予算配分を検討できます。

集客からページ改善まで一貫して相談できるサポート体制

シードでは、広告による集客と、HP・LP制作、LPO、ECサイト構築といった受け皿の改善を、同じ窓口で相談できます。

Amazon広告と同じく、広告の成果は遷移先のページの質に左右されます。集客と制作の両面から改善を進められるため、「広告は回っているのに売上が伸びない」という部分最適を避けやすくなります。

無料相談については「デジマ部の無料相談・お問い合わせ」で詳しく紹介しています。

 

運用型広告の悩みを解決!
1『無料相談会』:最短30分で運用改善ポイントをご案内
2『運用型広告サービス資料』:運用型広告の運用代行サービスの概要資料
3『各広告媒体の特徴とメリット・デメリット』:Google/Yahoo!/Meta/LINE等を比較

【出典】

※上記以外の数値は業界で一般的に使われている目安値であり、特定の調査に基づく確定値ではありません。

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