AIスクールと聞くと、多くの方は若い世代がゼロから新しいスキルを身につける場をイメージするかもしれません。
しかし、経験豊富な50代・60代こそAIを活用することで大きな価値を生み出せる生成AIスクールが「スタートAI」です。
同スクールが掲げるのは「キャリア×AI」という考え方です。長年積み上げてきた知識や経験を土台にAIを掛け合わせることで、自分自身のキャリアを再定義し、新しい価値として発信できるようになります。
今回は、大阪のAIハカセとしても知られ、スタートAIの校長「栗須俊勝(くりすとしかつ)氏」に、AIとの出会いから教育理念、シニア世代が輝く未来への想いまで、詳しくお話を伺いました。
研究員から経営者、そしてAIへ!栗須俊勝氏のこれまでの歩み
まずは自己紹介と、これまでのご経歴について教えてください
もともとはドイツの製薬会社の日本支社で研究員として勤務しており、理系のバックグラウンドがあります。
その後独立し、現在は関西で防犯セキュリティの会社を約25年経営しています。また、関西で子ども向けの英語学童事業も10年ほど運営しています。
それぞれの事業は現場を任せられる体制が整っており、3年ほど前から自分の時間に余裕ができたこともあって、AIに触れ始めました。ちょうどその頃、ChatGPTが一般公開され、興味本位で使い始めたのがきっかけです。
コロナ禍で外出の機会も減り、時間があったこともあり、ほぼ毎日AIを触っていました。
もともとビジネスとして取り組むつもりはなく、あくまで趣味として使っていたのですが、気づけばかなり使いこなせるようになっていました。
その後、経営者仲間に向けてAIの勉強会を無料で始めたところ「お金を払うので教えてほしい」といった声が増えていった流れです。
「シニア世代が輝ける未来へ」という理念に共感しスタートAIに参画

スタートAIはいつ頃からスタートしたのでしょうか?
スタートAIを開講したのは2024年7月です。私は当初、Team Energy(チームエナジー)株式会社のAI顧問として関わっており、その流れの中でスタートAIの立ち上げにも参画することになりました。
スタートAIは、グループ年商600億円規模のTEAM ENERGYと、私が共同で立ち上げたオンラインスクールです。実際の運営は株式会社スケールエーアイが担っており、生成AIの活用方法を学べる教育サービスとして提供されています。
特に50代以上のシニア層を対象に、ビジネスの現場ですぐに活かせる実践的なAI活用教育をテーマとしています。
▼スケールエーアイ社のスタートAIの評判や口コミの記事はこちら
スタートAIに関わることになった背景やきっかけを教えてください
参画のきっかけは、運営会社である株式会社スケールエーアイ代表・石井氏の考え方に共感したことです。
石井氏はもともと英会話スクールを運営しており、「年齢を重ねても、学びを通じて生きがいを持てる場をつくりたい」という理念を持っていました。私はその思想に触れて「英語をAIに置き換えることで、同じようにシニア世代が輝ける場をつくれるのではないか」と感じました。
その考え方に強く惹かれたことが、スタートAIに参画したきっかけです。
また、AIの普及によって社会が大きく変わるゲームチェンジの時代が来ているという確信もありました。 特に50代以上の世代にとっては、これまでの経験を活かしながら新しい挑戦ができる貴重な機会です。その可能性を広げたいという想いが、今の活動につながっています。
「キャリア×AI」の教育方針で再定義する

スタートAIのカリキュラムや教育方針にはどのような特徴がありますか?
スタートAIの大きな特徴は、キャリア × AIの考え方です。単にAIスキルをゼロから学ぶのではなく、これまでの仕事や経験にAIを掛け合わせることで、新しい価値を生み出していく点を重視しています。
特に当スクールの受講生は50代以上が多く、長年積み上げてきたキャリアがあります。これまでの業務知識や専門分野の経験、人脈といった土台がすでにあるため、AIを使うことでアウトプットの質やスピードを一気に高めることが可能です。
生成AIを活用することで、これまで手間や専門スキルが必要だったコンテンツ制作が格段に取り組みやすくなっています。その結果、自社での情報発信や商品販売、コンテンツ展開といったビジネスにもつなげやすくなっている点が大きな特徴です。
スタートAIの講座内容について教えてください
スタートAIの講座は、大きく「ライブ講義」「動画学習」「サポート」の3つで構成されています。
まずライブ講義では、オンラインで毎日のように講義が開催されており、リアルタイムで最新のAI活用を学習することが可能です。毎週月曜日には定例講義があり、私とほかの講師で情報発信と質疑応答をセットで対応しています。
次に動画学習では、専用ページにコンテンツが体系的に整理されており、基礎から順番に学べる仕組みです。過去の講義もアーカイブとして蓄積されているため、自分のペースで学習を進められます。
さらに、日々のサポートはLINEを中心に行われており、受講生からの質問には講師が直接回答する体制が整っています。分からないことをすぐに解消できる環境があるため、初心者でも安心して学習を進められる体制です。
受講生に対して、特にどのような価値を提供したいと考えていますか?
提供したい価値は、これまでの経験を活かしながら新しい挑戦ができる状態をつくることです。AIはあくまでツールであり、主役は受講生自身のキャリアです。これまで培ってきた知識やスキルを、AIを使って再編集することで、自分自身の価値をもう一度高めていく。そのきっかけを提供することを重視しています。
受講生の変化から見るスタートAIの実績と課題

これまでの受講生数や特徴について教えてください
受講生は累計で2,000〜3,000名規模にのぼり、現在も毎月約150名ほどが新たに参加しています。受講生には経営者や個人事業主の方も多く、これまでのキャリアを活かしながらAIを活用したいというニーズが中心です。
受講後にはどのような成果や変化が見られていますか?
当スクールで学習後、受講生はクライアントワークに取り組んだり、コンテンツ制作や情報発信を始めたり、電子書籍を執筆したりするケースが多いです。
会員サイトの使い方や学習の進め方に慣れるまでに時間がかかる方も一定数いますが、継続する中で徐々に活用の幅を広げていく傾向があります。実際に80歳の女性がKindleで電子書籍を出版した事例もあり、年齢に関係なく新しい取り組みができる点も特徴です。
このような点は、一般的なAIスクールとの違いにも表れています。多くのスクールでは、コンテンツをもとにスキルを習得し、そのスキルで仕事を受注するモデルが中心です。
一方でスタートAIは、「すでに持っているバックグラウンドをどう活かすか」に重点を置いています。新しいスキルをゼロから積み上げるのではなく、自分の強みとAIを掛け合わせることで、より実務に近い形で活用できる点が大きな違いです。
栗須さんがスタートAIを運営していてやりがいに感じる点はどこですか?
やりがいに感じているのは、受講生が成長し、やがて講師として活躍する側に回っていく点です。教えることはそのまま学びにもつながるため、受講生から講師へと役割が変わることで理解が深まり、さらに成長していく循環が生まれています。
実際に、スクール内で講師として関わる機会も少しずつ増えてきており、段階的に経験を積める環境が整っています。いきなり現場に出るのではなく、まずはスクール内で教える経験を積み、その後外部でも活躍していく流れが理想的です。
現状の課題や改善に取り組んでいる点について教えてください
課題としては、AIに興味を持って参加される方の中には、パソコンの基本操作から学ぶ必要があるケースもある点です。そのため、受講前の適性やサポートの在り方についても検討を進めています。
受講生満足度を高めるために、講義ごとにアンケートを実施し、内容の改善に反映しています。特に、操作面でのつまずきを減らすためのサポート強化に取り組んでいます。
スタートAIのこれからとキャリアを活かす新しい働き方

今後、スタートAIをどのように発展させていきたいと考えていますか?
今後の方向性としては、これまでの経験値をAIによってコンバートしていくことを重視しています。長年積み上げてきたキャリアや知識は、そのままでは埋もれてしまうことも少なくありません。
しかし、AIを活用することでコンテンツとして形にしたり、新たな価値として再構築したりできるようになります。スタートAIでは、そのような経験の再活用を支援しながら、より多くの方が自分の価値を発信できる環境を広げていきたいと考えています。
これから生成AIを学ぼうとしている方にメッセージをお願いします
「これまでのキャリアを、AIを使って永遠に残してほしいと思っています。自分が積み上げてきたものは、AIを通じて資産として残せる時代です。年齢や経験に関係なく、新しい挑戦ができる時代だからこそ、自分の可能性を広げる一歩として、AIを活用してみてはいかがでしょうか。」
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株式会社スケールエーアイ 設立:令和6年8月30日 事業内容:生成AI活用に関する教育事業、企業向け導入支援・コンサルティング 従業員数 :47名(パート、アルバイトを含む) 所在地:〒160-0022 東京都新宿区新宿4-1-6 JR新宿ミライナタワー18F URL:https://scaleai.co.jp/ |


